NEW BESTONE

フランク永井 NEW BESTONE歌詞
1.おまえに

作詞:岩谷時子
作曲:吉田正

そばにいてくれる だけでいい
黙っていても いいんだよ
僕のほころび ぬえるのは
おなじ心の 傷をもつ
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい

そばにいてくれる だけでいい
泣きたい時も ここで泣け
涙をふくのは 僕だから
おなじ喜び 知るものは
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい

そばにいてくれる だけでいい
約束をした あの日から
遠くここまで 来た二人
おなじ調べを 唄うのは
おまえのほかに だれもない
そばにいてくれる だけでいい


2.大阪ぐらし

作詞:石浜恒夫
作曲:大野正雄

赤い夕映え 通天閣も
染めて燃えてる 夕陽ヶ丘よ
娘なりゃこそ 意地かけまする
花も茜の 夾竹桃

がたろ横丁で 行き暮れ泣いて
ここが思案の 合縁奇縁
おなごなりゃこそ 願かけまする
恋の思案の 法善寺

坂田三吉 端歩もついた
銀が泣いてる 勝負師気質
めおとなりゃこそ 世話かけまする
おれも泣いてる 胸のうち

夕は夕凪 夕凪千鳥
鴎啼け啼け 大阪ぐらし
男なりゃこそ 夢かけまする
明日の才覚 土性っ骨


3.逢いたくて

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

淋しくて 淋しくて
雨も泣くのさ
逢いたくて 逢いたくて
ここへ来たのさ
ママも酒場も 変わりはせぬに
なぜにあの娘は
なぜにあの娘は
帰らない

儚くて 儚くて
酒も苦いさ
待つなんて 待つなんて
とても辛いさ
いつもやさしく 微笑みかけた
花のあの娘は
花のあの娘は
帰らない

好きだから 好きだから
恨みゃしないさ
切なくて 切なくて
ママにきいたさ
雨はやまない 濡れてはせぬか
僕のあの娘は
僕のあの娘は
帰らない


4.羽田発7時50分

作詞:宮川哲夫
作曲:豊田一雄

星も見えない空 淋しく眺め
待っていたけど 逢えないひとよ
さよなら さよなら
俺を急かせる 最終便
ああ 羽田発7時50分

恋はせつないもの 儚いものよ
知っていながら 瞼が濡れる
さよなら さよなら
うるむロビーの 紅い灯よ
ああ 羽田発7時50分

忘れられない夢 見涯(みは)てぬ夢を
捨てて旅立つ 心は暗い
さよなら さよなら
俺は涙を のせてゆく
ああ 羽田発7時50分


5.夜霧の第二国道

作詞:宮川哲夫
作曲:吉田正

つらい恋なら ネオンの海へ
捨ててきたのに 忘れてきたに
バック・ミラーに あの娘の顔が
浮かぶ夜霧の ああ第二国道

花の唇 涙の瞳
想い出さすな 帰らぬ夢を
ヘッド・ライトの 光の中に
つづくはてない ああ第二国道

闇を見つめて ハンドル切れば
サイン・ボードの 灯りも暗い
泣かぬつもりの 男の胸を
濡らす夜霧の ああ第二国道


6.有楽町で逢いましょう

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

あなたを待てば 雨が降る
濡れて来ぬかと 気にかかる
ああ ビルのほとりのティー・ルーム
雨もいとしや唄ってる
甘いブルース
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

こころにしみる 雨の唄
駅のホームも濡れたろう
ああ 小窓にけむる デパートよ
きょうの映画(シネマ)は ロードショー
かわすささやき
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

かなしい宵は 悲しよに
燃えるやさしい 街あかり
ああ 命をかけた恋の花
咲いておくれよ いつまでも
いついつまでも
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」


7.東京午前三時

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

真っ紅なドレスが よく似合う
あの娘想うて むせぶのか
ナイト・クラブの 青い灯に
甘くやさしい サキソフォン
あぁあぁ 東京の
夜の名残りの 午前三時よ

可愛い顔して街角の
白い夜霧に 濡れながら
待っていそうな 気もするが
あの娘気ままな 流れ星
あぁあぁ 東京の
恋の名残りの 午前三時よ

おもかげまぶたに 裏路へ
出れば冷たい アスファルト
似た娘乗せゆく キャデラック
テイル・ランプが ただ赤い
あぁあぁ 東京の
夜の名残りの 午前三時よ


8.西銀座駅前

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

ABC・XYZ これは俺らの 口癖さ
今夜も刺激が 欲しくって
メトロを降りて 階段昇りゃ
霧にうず巻く まぶしいネオン
いかすじゃないか 西銀座駅前

ABC・XYZ そこのクラブは顔なじみ
酒には弱いが 女には
強いといった 野郎もいたが
何処へ消えたか 泣き虫だった
いかすじゃないか 西銀座駅前

ABC・XYZ 若い二人はジャズ喫茶
ひとりの俺の行く先は
信号燈が 知っている筈さ
恋は苦手の 淋しがりやだ
いかすじゃないか 西銀座駅前


9.俺は淋しいんだ

作詞:佐伯孝夫
作曲:渡久地政信

赤い灯 青い灯 ともる街角に
あの娘を捨てて 俺はゆく
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
あの娘と別れて ひとり旅へゆく

見返る あの街 星も泣いている
まぶたもいつか 熱くなる
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
夜風に可愛や 声がきこえくる

あの娘の瞳も 忘れられないに
手紙を残し またの旅
さようなら さようなら 俺は淋しいんだ
男のさだめさ ひとり旅へゆく


10.夜霧に消えたチャコ

作詞:宮川哲夫
作曲:渡久地政信

俺のこころを 知りながら
なんでだまって 消えたんだ
チャコ チャコ
酒場に咲いた 花だけど
あの娘は可憐な
可憐な 娘だったよ

夢のないのが 淋しいと
霧に濡らした 白い頬
チャコ チャコ
忘れはしない いつまでも
あの日の悲しい
悲しい まなざしを

青いネオンが 泣いている
紅いネオンも 涙ぐむ
チャコ チャコ
帰っておくれ もう一度
俺のせつない
せつない この胸に


11.こいさんのラブ・コール

作詞:石浜恒夫
作曲:大野正雄

なんで泣きはる 泣いてはる
思いでの 柳並木も
川のかごめも知っている
あわいたそがれ 白い小百合に
ほほよせて さいなら 大阪の町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる

なんで泣きはる 泣いてはる
花いけの 白いしゃくやく
庭の燕も知っている
プラットホームの 夜の小雨に
ひとりたたずみ さいなら 東京の町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる

なんで泣きはる 泣いてはる
夕焼けの 赤い木蓮
籠の小鳥も知っている
あこがれ遠く 手のり文鳥
よんでみて さいなら 幸せの町
こいさん こいさん
「女であること」 ああ 夢みる


12.ラブ・レター

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

ほのかに暗い 紫シェード
むなしく夜は ふけてゆく
I Love You, I Love you
君とあのとき かわしたキスも
忘れられなくて
涙で書いてる ラブ・レター

書いたら晴れる 想いだろうか
みつめてかなし ペンの先
I Love You, I Love You
すがりつく様な あなたの瞳も
恋しく浮び
涙で書いてる ラブ・レター

I Love You, I Love You
待ってこがれて わたしのバラよ
いのちのバラに
涙で書いてる ラブ・レター


13.公園の手品師

作詞:宮川哲夫
作曲:吉田正

鳩がとびたつ公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
薄れ日に微笑みながら 季節の歌を
ラララン ラララン
ラララン 唄っているよ
貸してあげよか アコーディオン
銀杏は手品師 老いたピエロ

雲が流れる公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
口上は云わないけれど なれた手つきで
ラララン ラララン
ラララン カードを撒くよ
秋がゆくんだ 冬がくる
銀杏は手品師 老いたピエロ

風が冷たい公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
何もかも聞いていながら 知らん顔して
ラララン ラララン
ラララン すましているよ
呼んでおくれよ 幸福を
銀杏は手品師 老いたピエロ


14.悲しみは消えない


15.初恋の詩

作詞:鴻池善右衛門
作曲:大野正雄

恋しちゃいけない さだめなら
何で咲いたか恋の花
散ってしまった 悲しさを悲しさを
生れてはじめて 知ったのさ

嫁いでいって しまうなら
何で燃えたか赤い花
消えてしまった 淋しさを淋しさを
生れてはじめて 知ったのさ

愛する資格もないけれど
好きになったが 何故わるい
別れた後の 苦しさを苦しさを
生れてはじめて 知ったのさ


16.妻を恋うる唄

作詞:岩谷時子
作曲:吉田正

いつでも荒れた 手をしていたね
エプロンの端 まさぐりながら
首をかしげて笑うのが
朝のお前の癖だった

送ってくれる人もなく
毎朝勤めに行く僕を
お前はどこで見てるんだ

僕の声さえ届かない
空へ昇っていったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

お前の髪の匂いがするよ
ひとつの櫛を ふたりで使う
これが貧しい僕達の
いつもしてきた癖だった

曇った鏡ふきながら
涙こぼしている僕を
忘れてどこへ行ったんだ

僕の眼にさえ届かない
雲のかなたへ行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか

昨夜は 雨が降りつづいたよ
巣を失った 小鳥のように
あてもないのに外へ出る
雨の降る日の癖だった

黙って肩をしめらせて
送りどころのない愛を
ひとりで夜に捨てるんだ

あつい想いも届かない
とおいところへ 行ったきり
お前は帰って来ないのか
お前は帰って来ないのか


17.霧子のタンゴ

作詞:吉田正
作曲:吉田正

好きだから とても とても とても
好きだから 別れてきたんだよ
霧子はこの俺 信じてくれた
それだから 俺はつらくなって
旅に出たんだよ

逢いたくて とても とても とても
逢いたくて お前の名を呼んだ
可愛いい霧子よ 泣いてはせぬか
いますぐに 汽車に乗って行きたい
愛の降る街へ

愛してる いまも いまも いまも
愛してる 死ぬほど愛してる
心の奥に 生きてる霧子
幸福になっておくれ 霧子 幸福に霧子
幸福に霧子 幸福に霧子


18.好き好き好き

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

好き 好き好き 霧の都 東京
好き 好き好き うるむ ネオンの街
いつも いつでも 君と僕と二人
とっても素敵 おしゃれ横丁の飾窓
パリごのみの ファッション
好き 好き好き 僕は あなたが好き

好き 好き好き 箱根スカイライン
好き 好き好き 芦の湖畔の夜
あの日 あの時 君と僕と二人
とっても素敵 星の降るよな テラス
忘れられない キッス
好き 好き好き 僕は あなたが好き

とっても素敵 恋のカクテル・コーナー
燃えて 合わせるグラス
好き 好き好き 僕は あなたが好き


19.東京ナイト・クラブ

フランク永井&松尾和子
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

なぜ泣くの 睫毛がぬれてる
好きになったの もっと抱いて
泣かずに踊ろよ もう夜(よ)もおそい
わたしが好きだと 好きだといって
フロアは青く 仄暗い
とても素敵な
東京ナイト・クラブ

もうわたし 欲しくはないのね
とても可愛い 逢いたかった
男は気まぐれ その時だけね
うるさい男と 言われたくない
どなたの好み このタイは
やくのはおよしよ
東京ナイト・クラブ

泣くのに弱いぜ そろそろ帰ろう
そんなのいやよ ラストまで
踊っていたいの
東京ナイト・クラブ


20.君恋し

作詞:時雨音羽
作曲:佐々紅華

宵闇せまれば 悩みは涯なし
みだるる心に うつるは誰が影
君恋し 唇あせねど
涙はあふれて 今宵も更け行く

唄声すぎゆき 足音ひびけど
いずこにたずねん こころの面影
君恋し おもいはみだれて
苦しき幾夜を 誰がため忍ばん

去りゆくあの影 消えゆくあの影
誰がためささえん つかれし心よ
君恋し ともしびうすれて
えんじの紅帯 ゆるむもさびしや